パク・チャヌク監督&イ・ビョンホンが来日!

パク・チャヌク監督、今年のカンヌ国際映画祭審査員長就任後初の登壇!元祖・韓流四天王、世界の”ビョン様”が自信作をアピール!ゲストの河合優実さんのレジェンド発言に、監督が“年寄り”ジョークで応酬!

2月27日(金)、『しあわせな選択』の来日ジャパンプレミアイベントが開催され、パク・チャヌク監督、主演のイ・ビョンホンさん、そしてゲストとして俳優の河合優実さんが登壇しました。

満員御礼で開催されたこの日、映画のプロモーションとしての来日は2022年12月以来約 3年ぶりとなるパク監督は「日本は一番近い国ですが、公開は一番遅くなりました。色々な国で上映していただき、その最後に日本でこうして挨拶する事が出来るのは嬉しい事です」と念願の来日にニッコリ。しかもパク監督は韓国人として初となるカンヌ国際映画祭の審査員長を務めることが発表されたばかりで「どんな審査員で構成され、どのような作品がコンペに出品されるのか。そしてどのような刺激を私に与えてくれるのか。今からワクワクしています」と心境を語った。

2017年の『MASTER/マスター』以来、映画では9年ぶりの来日となったイ・ビョンホンさんは「すでに韓国でご覧になっているファンの方もちらほらといらっしゃるようですが、改めて今日このように皆様とお会いする事が出来て嬉しいです」とビョン様スマイル。「皆さんと本当にお会いしたかったです。本作を通して各国の観客に会いましたが、ついに日本の皆さんに観ていただくことが出来るようになりました。どのような事を感じてもらえるのか、映画を通して僕らが見せようとしたものを受け取っていただけたら幸いです」と会場を魅了した。

今から20年程前に原作小説「斧」に出会ったというパク監督。当初は米国映画としての制作を模索していたそうだが、紆余曲折あって韓国映画として手掛ける事になったという。これについて「映画化するのには長い歳月がかかりましたが、ある意味それは一つの運命だったと思います。何故ならば韓国映画になったことによってイ・ビョンホンさんと再会できたわけですからね!」と、長編映画としては『JSA』以来25年ぶりのタッグに胸を張った。

イ・ビョンホンさんは本作について「この映画はとても面白いです。何故ならば笑った次の瞬間にふと寂しく憂鬱な気持ちになって、また爆笑するという非常に不思議な、パク監督作の中でも極めてユニークな映画だからです。演じる上では観客を笑わせようという意識はありませんでした。それは笑わせようとする意図が見えすぎると観客に引かれるからで、キャラクターの感情に忠実に演じる事を心がけました」と紹介。パク監督も「悲劇と喜劇は切り離せない一つの塊です。人生においてもただ悲しい、ただ面白いという瞬間はなくて、その両者は共存しているはずです。この映画も同様で、様々な感情が一気に押し寄せて来て、それが一つに混ざる形を狙いました」と打ち明けた。

河合優実さんがゲストとして登壇!おふたりに花束を

『あんのこと』で日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞に輝き、主演作『ナミビアの砂漠』がカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞など、国内外で高く評価されている俳優の河合優実さんがゲストとして登壇。監督とイ・ビョンホンさんに花束を贈呈し、「おふたりの新作を待ち望んでいる日本の映画ファンは沢山います。私が映画ファンの代表としてお礼を伝えに来ました」と日本公開を祝福。

河合さんは先んじて本作を鑑賞しており、「私の世代にとってはレジェンドのようなおふたりがこんなにも挑戦的に楽しませてくださって、映画の世界に迷い込ませてくださったことがとても嬉しかった」と大絶賛。すると、パク監督は「レジェンド…?年寄りとしては面白い映画を撮った、という意味なのかな?」とジョークを飛ばして河合さんを笑わせながら、「本当に嬉しい感想です」と満面の笑顔。河合さんの出演作をチェック済のイ・ビョンホンさんは「河合さんは年齢に比べて力のある方だと思っていて、映画に対する真摯な姿勢を持つ素晴らしい日本人俳優のお一人です。とにかくお会いしたかった。それがこのような形でお会いする事が出来て光栄です」と初対面に喜色満面。レジェンドからのお褒めの言葉に河合さんは「ちょっと信じられないです」と恐縮しきりでした。

そんな河合さんが「本作を通して学んだ事や吸収した事は何ですか?」と聞くと、パク監督は「いまだに学ぶことは多いです。何故ならば新作を撮るたびに新しい俳優に出会うからです。その俳優がこれまでに見せたことのない姿や一面を探して観客に届けたいと思うからで、そのために様々なコミュニケーションを取ったり研究をしたり、それが学びの過程になるのです」と常に貪欲な姿勢を垣間見せた。イ・ビョンホンさんは「パク監督とは『JSA』以来、緊密な関係を維持してきたわけですが、本作でご一緒したことで改めて学ぶ点は多かったです。自分が望むものを得ることが出来るまで試行錯誤する。その姿を見た時に、私自身の映画に対する姿勢について反省する事しきりでしたから」とパク監督をリスペクト。

また、アジアの映画人としての今後の抱負を聞かれたパク監督は「映画館を守りたいです。映画は映画館で観るものだ、という常識が崩れつつある今だからこそ、映画館を守ることが至急の命題だと感じます。そのために映画館で観るべき映画、映画館で最上の状態で観るべき映画を作り続けていきたいです」と映画愛を炸裂。目標を設定しない主義というイ・ビョンホンさんだが「人間が表現できる新たな感情のスタイルは一体何か?それを探し続けて経験し、俳優として表してみたい」とストイックビョンホン節を炸裂させた。一方、パク監督の抱負に共鳴した河合さんは「若輩者の私にも映画が危機に瀕している感覚はあるので、これからどういう形で映画を残していくのかに取り組んでいく事になると思います」と話した。 最後にパク監督は「私がかつて作った映画を知っている方は先入観で観てしまうかと思うのですが、とても笑える面白い映画になりました。面白いと思ったら首をかしげることなく大いに笑って楽しんでいただきたいです」とアピール。イ・ビョンホンさんは「本作の持っているテーマは重いかもしれませんが、笑える場面は沢山あります。本作が語りかけるブラックな笑いや切なさ、憂鬱な現実などを一つ一つ感じて楽しんでいただきたいです」と日本公開後の反響を楽しみにしていた。

トークセッション後は、イ・ビョンホンさんが自撮り棒で三人の写真を客席の観客も入れて撮り、客席からはまたも歓声が!

イベント後の監督、イ・ビョンホンさんのオフショット!

上映後のSNSでは本作の感想とともに、監督の「映画館で最上の状態で観るべき映画を作り続けていきたい」という思いに、「胸が熱くなった」という声が多数上がっていました。皆さま、ぜひ本作を劇場でご覧くださいね。公開は、3月6日(金)、上映劇場は本サイトの「theater」ページにてご確認いただけます。

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